【さみしい夜には日記を書こう】『さみしい夜にはペンを持て』感想|書けない人こそ読んでほしい“書く習慣”のすすめ


はじめに|「書きたいのに、書けない夜」があなたにもあるなら

「日記を書いてみたいけれど、何を書けばいいか分からない」
「三日坊主で終わってしまって、続けられない」

そんな悩みを持つあなたに、ぜひ読んでほしい一冊があります。
それが、古賀史健さんの『さみしい夜にはペンを持て』です。


書くことで「自分」と出会い直せる

ファンタジー形式で語られる「日記」の本質

物語には、海の中の中学校に通うタコの少年・タコジローと、ヤドカリのおじさんが登場します。
彼らの対話を通じて、「書くこと」とは何かが描かれます。

「思う」と「考える」は違う

本書の中で印象的な一文がありました。

「“思う”だけでは足りない。“考える”ために、言葉にしてみるんだ」

感情を“思う”だけで終わらせず、“考える”という行為に変えるには、書くことが必要なんです。
自分の気持ちや悩みを紙に書くことで、少しずつ整理され、前に進む力が湧いてきます。


書くことがない人へ|“型”があれば続けられる

書けない日のための「3行日記」

本書を読んで、私自身も日記の書き方を見直しました。
「書くことがない日」は、次のような“型”を使うとラクになります。

おすすめの3行テンプレ:

  • 今日やったこと(事実)
  • どう感じたか(感情)
  • 明日どうしたいか(展望)

このテンプレートは、数分で書けて、気持ちの整理にもつながります。


書くことがないなら「決まった質問」に答えてみよう

例えば以下のような形式でもOKです:

  • 今日の天気・気分は?
  • うれしかったことは?
  • ちょっと気になったことは?

質問形式にすると、自然に答えるように書けるので、頭の中も整理されます。


日記は“見せるため”ではなく、“自分のため”に書こう

書き方に「正解」はない

うまく書けなくても、文章がまとまっていなくても問題なし。
大切なのは、「書くことで、今の自分と向き合うこと」。

日記は“あなた専用の自由な場所です。
気持ちをそのまま書くことが、いちばん意味のある記録になります。


書く習慣を続けるための3つのコツ

① 書くことに悩んだら「型」を使おう

テンプレートや3行日記は、日々の書くハードルを下げてくれます。

② サボってもOK!「完璧主義」を捨てよう

毎日書かなくても大丈夫。気分が乗ったときに書くのが一番長続きします。

③ うまく書かなくていい。乱れた文章も“あなたの言葉”

誤字脱字もOK。かっこつけずに、本音で書くことが大切です。


まとめ|『さみしい夜にはペンを持て』が教えてくれたこと

『さみしい夜にはペンを持て』は、「うまく書けないあなた」こそ読むべき一冊です。
この本は、書くことに不安を抱えるすべての人に、“言葉を持つ勇気”をくれます。

  • 書くことで気持ちが軽くなる
  • 書くことで自分の本音が見えてくる
  • 書くことで、誰にも言えなかった気持ちと向き合える

日記が続かないのは、あなたのせいじゃありません。
書き方を少し変えるだけで、言葉は自然と湧いてきます。

さみしい夜に、そっとペンを取ってみてください。
あなたの中にある「静かな声」が、きっと見えてきます。


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