読書しても何も変わらない?そのモヤモヤに応える一冊
「本は読んでいるのに、現実は変わらない…」
そんなふうに感じたこと、ありませんか?
私も以前はそうでした。読書が習慣になっているはずなのに、日々の生活や考え方が変わっている実感がない。読んだはずの本の内容も、時間が経つとすっかり忘れてしまう。
そんなときに出会ったのが、名もなき読書家さんの著書『失敗しない読書術』です。
この本は、「読んだのに覚えていない」「行動に移せない」と悩む人にこそ刺さる、実践するための読書法が詰まった一冊でした。
キーワードを決めて読むだけで、読書が変わる
本書で紹介されているのが、「キーワード読書術」という読み方。
読書の前に「自分がその本から得たいこと」をキーワードで決めてから読む、というシンプルな方法です。
私も試しに「ブログに活かせる気づき」をキーワードにして読み始めたところ、それまで何気なくスルーしていた言葉がスッと頭に入ってくるようになりました。
目的があると、読み方が変わります。本を「消費する」のではなく、「使う」感覚に近づきました。
読書は“準備運動”でしかない。行動がすべてを変える
この本で最も刺さったのは、次のようなメッセージです。
本を読むだけでは何も変わらない。
実際に行動に移してこそ、読書の意味がある。
読書はあくまで準備運動。
自分の考え方や習慣を変える“入口”でしかありません。
「いい本だったな」で終わってしまえば、どんなに素晴らしい内容も一時の感動で終わってしまいます。
私もこの本を読んだ直後から、できることを一つずつ実践するようにしました。
読書ノートをつけたり、家族に話してみたり──。小さな行動ですが、その積み重ねが自分の変化につながっていく実感があります。
「全部覚えなくていい」と言われてホッとした
もう一つ、個人的に救われたのが「全部を覚える必要はない」という著者の言葉。
完璧に理解しようとしなくてもいい。
自分に必要な部分を拾い読みする。それで十分だと本書は教えてくれます。
この考え方を知ってからは、読書へのハードルがぐっと下がりました。
“読破しないといけない”というプレッシャーから解放され、「読書ってもっと自由でいいんだ」と思えるようになりました。
読書を「自分の言葉」にすることが変化の第一歩
読書の真価は、“自分の言葉”で語れるかどうかにあります。
ただ本に書いてあったことを覚えるのではなく、
それをどう感じたか、自分はどう活かすかを考える。
だから私は、読んだ本についてブログに書くようにしています。
このアウトプットこそが、自分の中に読書を「定着」させ、「行動」へとつなげる橋渡しになっているのだと思います。
まとめ:読書で変わるのは“読んだ後の自分次第”
『失敗しない読書術』は、読書の「方法」だけでなく、「姿勢」までも問い直してくれる一冊でした。
読書好きだけど成果が出ない人、
読んでも何も変わらないと感じている人、
これから読書を習慣にしたい人──
そんな方に、ぜひ手に取ってほしい本です。
読書で人生を変えるには、「読むこと」よりも「読んだ後にどう動くか」が何より大事。
それを改めて実感させてくれる、実用的で本質的な一冊でした。
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