メモを取ることで、気づくことがある 【メモの魔力】

メモは「記録」ではなく「発想」のツールだった

──前田裕二『メモの魔力』を読んで考えたこと

「メモを取る」ことに対して、私はこれまであまり深く考えたことがありませんでした。せいぜい、仕事で新しい知識を聞いたときに書き留める程度。思いついたアイデアや感じたことも、頭の中でぼんやり考えて終わり。だからこそ、この本に出会って、ハッとさせられたのです。

メモは“思考の発射台”になる

本書の中で著者の前田裕二さんは、「メモは記録ではなく、アイデアを生み出す装置だ」と語っています。これは私にとって、目からウロコの言葉でした。

思いついたことをただ頭の中に置いておくのではなく、とにかく書き出してみる。そして、それに「なぜ?」と問いを立てて深掘りし、自分なりの答えを見つけていく。このプロセスこそが、思考を前に進め、アイデアを生み出す力になるというのです。

書くことの難しさに直面

…とはいえ、実際にやってみると難しい。思いついたことを言葉にしようとしても、うまく言語化できずにもどかしい気持ちになります。でも、だからこそ練習していく価値があるのだと思いました。

文章にして初めて、自分の考えが「形」になります。そして、その「形」を見直すことで、自分が何を大事に思っているのかに気づける。メモには、そんな力があるのかもしれません。

「人生の軸」を見つめ直す

本書の中でも特に印象的だったのが、「人生の軸を明確にする」という考え方です。自分がどんな価値観を大切にしていて、どんな未来を望んでいるのか。それをメモによって深堀りしていくことで、目指すべき方向が見えてくる。

著者は、目標は「具体的」「測定可能」「期限付き」であるべきだと言います。さらに、その目標に優先順位をつけることで、日々の行動にも迷いがなくなる。

人は、時間の使い方でできている

「今の自分は、過去にどう時間を使ってきたかの結果だ。」
この言葉が胸に刺さりました。

限られた時間を、何に、どう使うか。日々の選択の積み重ねが、自分の未来をつくっていく。だからこそ、「ただ生きる」のではなく、「考えて、生きる」ためにメモが必要なのだと思います。

まとめ:メモは、人生を編集する道具

これからは、思いついたことや感じたことを、どんなにささいでも書き出すようにしたい。書いたメモを読み返し、自分自身と対話する時間を持つ。そんな習慣が、人生の“軸”を育てていくのだと信じています。

『メモの魔力』は、単なるメモ術の本ではありません。自分自身を深く掘り下げ、よりよい人生をつくるための一冊です。

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