「アルケミスト 夢を旅した少年」 パウロ・コエーリョ 著
世界中で愛されるベストセラーに触れて
最近、「アルケミスト 夢を旅した少年」が世界で最も読まれた本の第5位だと知り、興味を持って手に取りました。
文庫で約200ページ弱とコンパクトな分量だったため、思ったよりも早く読み終えることができました。
物語の主人公は、スペイン・アンダルシア地方で羊飼いをしている少年サンチャゴ。
彼はある日、エジプトのピラミッドに行き、宝物を手に入れるという不思議な夢を見ます。
夢を信じた彼は、これまで大切にしていた羊たちを手放し旅立つ決意をします。
(※この先はネタバレを避けるため、結末には触れません)
自分の中の「変化を恐れる心」に気づかされた
物語の途中、サンチャゴは「変化を恐れ、現状に満足しているふりをする商人」と出会います。
この描写に、自分自身が重なりました。
夢を見ているだけ。
「いつか叶うだろう」と思いながら、実際には動かない。
そんな自分に、はっとさせられました。
一方、少年サンチャゴは、どんな小さなきっかけも見逃さず、強い意志を持って一歩ずつ夢に向かって進んでいきます。
その姿に心を動かされ、彼を応援し、手助けしてくれる人たちが自然と集まる様子も印象的でした。
読み進める中で感じた難しさも
物語には、宗教的な要素や抽象的な表現も多く登場します。
私自身、知識不足もあり、すぐには理解しきれない部分もありました。
それでも、物語全体を通して伝わってくるメッセージは、しっかりと心に届きました。
「楽な道」を選び続けた自分への反省
読了後、改めて考えさせられたのは、
「自分はこれまで、楽な方ばかりを選んできたのではないか」
ということです。
まだ挑戦すらしていないのに、「どうせ無理だ」と諦めていたこと。
やる前から結果を想像して、行動を起こさなかったこと。
この本を読んで、強く思いました。
「まだ、自分にできることはある」
「想像で諦めるのではなく、まず動いてみよう」
まとめ:夢を信じて、変化を恐れずに進もう
「アルケミスト 夢を旅した少年」は、
楽な今を捨ててでも、夢に向かって進む勇気を与えてくれる本でした。
変わらない日常に満足しているふりをして、本当は心のどこかでモヤモヤしている人。
夢を思い描くだけで、なかなか行動に移せない人。
そんな人に、ぜひ手に取ってほしい一冊です。
私もこの本をきっかけに、もっと前向きに、自分の夢に向き合っていこうと思います。
コメント